「光陰矢の如し」といいますが、もう8月です。
少し前の深夜、サッカー・ワールドカップ・南アフリカ大会の総集編の再放送を見ました。
今更ながら、日本代表の活躍に胸を躍らせたひと月前のことが蘇ってきてわくわくしました。
個人主義の尊重が裏目に出てぼろぼろだったフランスと逆で、集団としてまとまる中で、同時に個をそれぞれうまく活かすことに成功した日本は「サムライ」という神秘的な呼び名で旋風を巻き起こしたようです。
今回の大会を通してわかったのはサッカーのコアなファンではない私のようなものが知らないところで多くの日本人選手が海外で頑張っていたということでした。
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最近、ある本の企画に関わっています。
友人と集まってああでもないこうでもないとブレストをしていて出てくるテーマの根底に流れているのが「知は廃れた」です。
学生といわれるひとたちの読書離れの激しいことといったら…。
大学で教えている友人たちの嘆きは半端ではありませんし、新聞社の友人たちからは学芸部や文化部をめざして来た記者のたまごが漱石も読んでいないとか、生原稿を読めない(中には判読が難しい悪筆もあるでしょうけれど)とか、にわかには信じがたい話を聞きます。
いったいどうなってしまったのでしょうか?
最近相次いでやきものの展覧会に足を運びました。
最初がメゾンエルメスでの細川護煕さんの「市井の山居」
志野、唐津、天目、粉引、井戸、赤楽…おおよそ知っている限りの、否知らないのまで、ありとあらゆる技法をわずか十年でものにして、どれも渋く仕上がっているのに驚きました。
日本橋のあの壺中居で展覧会が開けたのだから、その完成度は折り紙つきなのでしょう。
小津安二郎(60歳で没)、ダニエル・シュミット(64歳で没)、相米慎二(53歳で没)、マノエル・デ・オリヴェイラ(101歳)、ジャン=リュック・ゴダール(79歳)、テオ・アンゲロプロス(75歳)、ビクトル・エリセ(70歳)…私の好きな映画監督たちです。
相米さんの訃報を聞いた時は目の前が真っ暗になりました。
お葬式に出ていても実感がわかず、まるで自分がお芝居させられていて、相米さんがあの独特の、ひとの心を見透かすような目でどこからか見ているんじゃないかと感じながら、そうならいいのにと願っている不思議な感覚でした。
みなさんはどんなときにリアリティーを感じますか?
ここ数年、私はリアリティーについてずっと考えています。
そもそも今教えに行っている映画学校の学生が書くシナリオを読んでいて疑問を抱き始めたのがきっかけです。
普段おとなしそうでやさしい学生が意外にも「暴力」を描こうとする…その理由を考えていて行き当たったのがリアリティーです。
西原理恵子さん原作の『パーマネント野ばら』
の試写に行ってきました。
最終なので30分前に行ったらもうすでに席が半分くらい埋まっていました。
脚本が「学校の怪談」や「しゃべれどもしゃべれども」の奥寺佐渡子さんですし、監督も評判のいい吉田大八さんだからみなさん期待しているのかしら…と私もわくわくしながら上映を待ちました。
NHKのクローズアップ現代という番組で、廃墟を観光資源にするという取り組みを取り上げていました。
長崎の軍艦島観光はいま秘かなブームになっているようですし、瀬戸内海の犬島はいまやアートを好きな人たちの聖地ともいわれる直島に続けと、銅の製錬所跡地を近代化産業遺産として価値を認め中心にすえた観光のプログラミングに着手して徐々に人気が高まっているようです。
昨年脚本を書いた
ショート・アニメーション『未来のいのちへ』の
アフレコに立ちあうために大阪へ行って来ました。
大阪にひとりで行くのは初めてです。